いわゆる『永遠の名作』を見たくなって…



小津安二郎『東京物語』
黒澤明『生きる』
水嶋ヒロ『仮面ライダーカブト』



を借りてきた。




『東京物語』と『生きる』はどちらも昭和27年芸術祭参加作品。




しかし昭和27年、なんという年ですかねー。



『ペットサウンズ』『リボルバー』の66年ぐらいのインパクト?




ちなみに森進一のデビューも66年。ヴェルヴェットアンダーグラウンドもね。





息子が学校で'森'の字を習ってきて、'森'の字を使って言葉を作る宿題が出たんだけど、こっそり見たら





'森しん一' と書いてあった。





たぶんクラスでただひとりの回答でしょうな。






で、『東京物語』撮影時の笠置衆(なんと本名!知らない人には寅さんの御前さまでおなじみ。それでもわからないような人はこのブログ見てないはず。)は47歳。私の四つ上です。で、あの演技です。子供のころは天然の大根役者だと思っていましたが稀有の天才でした。


この二本は内容や貫かれた美学もさることながら『生きる』の志村喬といい、笠置衆といい一世一代の演技に依るところが大きいですな。





私としては『東京物語』に軍配。



あとからあとから、からだの中から何かがわいてきます。





なんなのですか?この感覚は。




見ている間はむしろ退屈、とさえ思ったのに。







じわっとじわっと…。






これぞまさしく'名画'というものなのでしょうな…。